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「さあ、入るわよ」
社長はようやく私の腕を離すと、二回ノックをしてから扉を開けた。
「みんな、お疲れさま！ とっても最高だったわー」
「お疲れさまです！」
部屋のなかからは威勢のいい挨拶が聞こえてきたけれど、社長の大きい背中が壁になってよく見えない。
ただ、扉が開いたとたんに、むわっとした熱気を感じた。
「さっそくだけど、まこちゃん、愛しの彼女を連れてきてあげたわよ。……ほら、入りなさい」
社長が一歩中へと進むと急に視界が広がり、上半身裸の男四人の姿が目に飛び込んできた。
eclairのメンバーは皆タオルを首に下げて、ペットボトルを片手に持っている。
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