28.ふたつめの答え。

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  「……彩ちゃん!?」 「わわ、なんかごめんなさい!」 驚いて目を大きく見開いているまこと目があって、慌てて目をそらした。 鍛えられた体が妙に艶かしくて、これ以上直視出来なかったからだ。 「社長、こういうことは事前にご連絡頂かないと困ります」 「まあいいじゃない。早く会わせてあげたかったんだもの」 楽屋には黒木さんもいて、変わらずの厳しい口調で社長を注意していた。 なぜかそのやり取りを聞くとほっとして、自然と笑みがこぼれた。 「とりあえず、なんでもいいから服を着よう」 部屋の奥では、ナオトくんがその辺にあったTシャツを他のメンバーに配っていた。 私がこなければ、みんなもっと自由に過ごせたのにと思うと申し訳なくなる。  
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