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「マコトくん、早く彩さんのところにいきなよー」
「ちょっと待って、まだちゃんと着てないって」
ハルカくんに背中を思いっきり押されたまこは、バランスを崩しつつも倒れることなく、私の前に立った。
汗をかいていて、ところどころ髪が濡れている。体が火照っているのか頬が赤らんでいて、なぜか色っぽくみえた。こんなにきれいな顔立ちだっただろうか。
「まこ、今日は――」
「――待って、まずは俺から話させて」
「ライブお疲れさま」と言おうとしたけれど遮られ、そのまま飲み込んでまこの言葉を待った。
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