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「俺、彩ちゃんのためなら何だってできるよ。お世話になっている人や出来たばかりの仲間の前で、平気であんなこと言っちゃえるくらいに……あなたのことが好きだよ。この気持ちはもう好きだなんて言葉では表現出来なくて、どうしたら伝わるんだろうって悩んでいたときに、社長から歌の話をもらったんだ。詞を書くとか、歌うとか全然興味なかったけど……でも、歌に想いを込めようって思ったら、自然と意欲がわいた」
私を慈しむようにみる瞳はとても穏やかで、愛に溢れていた。
歌や言葉で表現しなくたって、今まで一緒にすごしてきた時間のなかで十分伝わっている。
それを受け止めるのが怖くて、私が答えを出そうとしなかっただけだ。
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