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「彩ちゃんが機会をくれるなら、俺はこれからもいろんな形でこの想いを伝えたいって思う。時にはおいしいご飯を作って、仕事で疲れているときは家事を手伝って。誕生日や記念日は思いっきり祝うけど、何でもないときだって贈り物をしたい。あなたが行きたいと思う場所に一緒にでかけたり、子供みたいにはしゃいで遊んだりしたい。この気持ちは、どれだけの時を重ねても変わらないって誓うよ。……だから」
いつのまにか、彼は赤い薔薇三本の花束を持っていて、こちらに差し出してきた。
「僕を選んでください。大好きだよ」
子犬のようなあどけない笑顔で、大好きだと言ってくれるその姿が愛しくて、スポットライトを浴びているかのように輝いてみえた。
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