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「でしょ? 急に社長が彩ちゃんを連れてきちゃうから焦っちゃった。でもまぁ、社長には感謝しきれないほど感謝してる。クリスマスプレゼントまでもらっちゃったし」
「う、うん……」
――楽屋でまこからの告白を受け入れた後、社長は私たちにカードのようなものを手渡してきた。
よく見てみるとそれはホテルのルームキーだった。
どうやら社長は、私たちのためにお台場の高級ホテルを予約してくれていたらしい。
……もし、私がまこを振っていたらこの部屋は誰が泊まっていたのだろうか。
ウィンクをして「クリスマスプレゼントよ」と言った社長の顔は、いろんな意味で一生忘れられないと思う。
ルームキーを受け取ったあと、チェックイン前に腹ごしらえが先という話になってここに来たのだけれど、実はこのまま泊まってもいいのかと迷っている。
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