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私がおかしな態度をとっているせいで、まこにいらぬ心配をかけてしまった。
ちゃんと自分の気持ちを話す必要性を感じた私は、大きく息を吸って、ゆっくりと吐いた。
息は真冬の空に白く舞い上がり、その様子を見たら急に寒さを感じた。
冷たい風が頬を撫でる。熱を帯びた体を冷やしてくれるようで、不思議と心地よい。
自分でもよくわからないけど、なんとなく、今なら素直な気持ちを伝えられるような気がした。
「あのね、もっと一緒にいたい気持ちはあるんだけど、泊まるって思うと緊張しちゃって……心の準備がまだできてないんだ。自分でもどうしたらいいか分からなくって……」
「えっ?」
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