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「すごく嬉しいよ。それって、俺のこと意識してくれてるからだよね? まさかこんな日が来るなんて……今すぐ踊りだしたい気分だよ」
「そんな、大げさな」
「大げさじゃないよ。ようやく想いが報われたんだよ? 今まで生きてきた中で一番うれしい」
私を抱きしめる腕により力が込められる。ちょっと息苦しかったけど、全然痛くはなかった。
気持ちに応えるようにまこの背中に手を回すと、好きという気持ちが溢れて、よけい息をするのが苦しくなった。
もうとっくに日は落ちたけれど、イルミネーションや店の明かりのせいで外は明るい。
人の通りが少なくない場所で抱き合うなんて良くないけれど、もう少しだけこの温もりを感じていたいと思った。
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