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「私は、平気で人の心を傷つけるような人間が悪いと思う。それにまこは、みんなの前で私をかばってくれたじゃない。十分すぎるほど助けてもらったよ?」
「あれは、みんなの協力があったからで……。しばらくは落ち着くとだろうけど、またこういうことが起こるかもしれない。そうなる前に、仕事を変えたほうがいいのかなって、ずっと悩んでる」
彼の頬に添えてある私の手に、一回り大きな手が重ねられた。
私はこの温もりをずっと感じていたい。この人のそばにいたい。
でも、それ以上に願うのは、たった一つのこと。
「どんな形でもいいから……まこにはずっとダンスの世界にいてもらいたい。それだけは覚えていて?」
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