あふれるなみだ。

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私、消えてしまうんだ。 またパニックになり涙が勝手に出る。 なんで? どうして? けれど、声を出しても聞こえない。 かろうじて、まだ物にさわることはできることがわかったから、 急いでパソコンを叩いた。 彼へ。 消えてしまうまえに。 もしもただの夢ならば、あとで笑い話になるように。 涙で濡れるテーブルだけが、今の私の正気を保ってくれた。 そして、私は消えてしまった。
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