夕星の夜想曲

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「相性が良いのがあなただったもの。仕方ないでしょ?」 そう。 弓音家も鈴乃家も、《異能者統括組織》に所属する特殊な家で。 持っている特殊能力の質を落とさないために、結婚相手は家が選ぶ。 覚悟はしていたものの、現実がこれだとかなり凹む。 「そうだけどさ。お前に愛情抱くとか正直言って全然想像も出来ないぞ」 「奇遇ね。私もよ」 さらりと放たれた言葉に思わずため息をつく。
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