No.10 [2016/01/19]

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----- 2016/01/18 -------------------- 朝は爽やかだ。 壁一面に広がる窓から明るい日差しが差し込む。 んー、と伸びをして大きなベッドから起き上がる。 窓から外を眺める。 下の方、遠く遠くにビルが見える。 超高層マンションからの景色は、なんというか優越感がある。 市街地のはずれのほうに目をやる。 小さな爆発と黒煙。 今日はアレなんだな。 宇宙人が来てるんだ。 週に一度か二度、宇宙人が街を破壊しにくる。 このマンションがある<シティ>まではこない。 特別なんだ、ここは。 シティの外には<市外>と呼ばれる地域がある。 たびたび宇宙人に破壊されるから、かなり原始的な生活をしているらしい。 宇宙人狩りを趣味にする血気盛んなやつらも住んでいるとか。 なぜシティは破壊されないのか。 政府と宇宙人の間に密約があるとか、軍事機密のバリアが張られているとか。 まあ色々な噂がある。 だが、個人的に気になる説はアレだ。 シティに住むやつら、もちろん私もそうだが、その<出生>に秘密があるという。 シティ全体が、<宇宙人の実験場>だって説だ。 自分も含めて、ここに住んでいるのは人間ではないのかもしれない。
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