第1章

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雪が降ってきました お天道様はお見通し、というわけでありますか 無論、天気など気象庁の意のままでありますが この雪は特別なものであります この雪はある行事の始まりを知らせるもの 同時に、この行事の終わりを知らせるもの 影が後ろから伸びてきました 時間切れであります 逃げることも隠すことも まして、やり直すことなど もう、時間切れであります この私はどうかしてました 手にしたものが浅知恵と知りながらそれに自惚れ 夢うつつを抜かし、よりにもよって… よりにもよって、彼奴にぷれぜんとをするなどと! 事の重大さに気付き、咄嗟に奪い去ったものの 影は憎たらしくVサインを宣言してるであります 「鬼ごっこは終わりだ、返してもらおう」 時間切れであります… この私は、息を整えている鬼に 「…はい」 と、塩と砂糖を間違えたコレを もう一度ぷれぜんとしたのであります
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