3016人が本棚に入れています
本棚に追加
・・・・・・・・・・・
『悪いけど、今夜の食事はキャンセルで。
今夜と言うよりもこの先結婚までずっと、な』
「え?今日からずっと?」
『そうなんだ。まあさ
結婚しちゃうと離れ離れだし
俺もお袋のことが心配だしさ』
昼のランチタイムの終了間際
春奈の携帯にかかってきた電話は
結婚が決まったばかりの彼、修一からだった。
週末金曜日。
いつものように、2人で食事をした後
春奈の家でお泊りの約束だったのに。
「なんで?1日も断れないの?」
『だってお袋が可哀想だろ?
俺たち結婚したら、俺は家を出ちゃうし。
そうなると独りぼっちなんだぜ?』
「それはわかってるよ。
でも、離れて暮らすことは修ちゃんも
納得してくれたんじゃあ・・」
最初のコメントを投稿しよう!