阿部《あべ》春奈《はるな》編

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『それは納得したよ。 だけど、お袋にそれまでの間 俺と一緒に食事したいって言われれば それに応えてやるのも親孝行だろ?』 「・・・・・・・・」 もう何を言ってもダメだ。 すでに修一の中では完結しちゃってる事案。 ことが母親の関連している事なら なお更それを蒸し返すことは困難なこと。 もう、何度となく経験して 春奈は諦めることを選択しちゃっていた。 ・・・・・・・・ 「どういうこと?」 昼におきた修一とのやり取りを 小杉に話して聞かせた時の感想が、これ。 「どういうことも、そう言うこと。 母一人子一人で育ってきたから 修ちゃんにとってはお母さんが一番。 私はその次ってことなんだよ」 説明しているうちに その事実を自分でも再確認しちゃって 地雷を踏んでしまった気がする。 せっかく親友に愚痴を聞いてもらってても どんどんと気分が落ち込んで行ってる。
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