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「じゃあさ、夕ご飯がだめなら
休みの日のランチに誘えば?」
項垂れている春奈の身体を
小杉が起こしながら言ってきた。
「ランチ?・・・・・・そうか」
「そうだよ。別に夕ご飯に拘らなくても。
ランチにさ、春奈の手料理を振舞って
彼氏の胃袋を鷲掴みしちゃいなよ」
「・・・・・・ダメ。
お母さんのお料理は天下一なんだって」
もっともっと落ち込んで行く春奈。
「・・・・・・・料理上手なのか。
そうだよね。だから息子も嫌がらずに
お母さんと毎日一緒に食べるって言うのか」
納得顔で肯く小杉。
「でもさ、お母さんでも
これだけは無理って言う料理はないの?」
「うーん。
結構なんでも作るらしいしなぁ。
しいて言えば・・・・パンぐらいかな?」
「パン?」
「うん。パンだけは
美味しいパン屋さんからお取り寄せしてるって」
「パンか・・・・・」
今度は小杉が何かを考え始めた。
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