阿部《あべ》春奈《はるな》編

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「ではあなたの彼氏さんが食べたのは 甘みの強いスイーツパンだったのかな? ミルク多めってことは・・・・・ コンデンスミルクが入っていたのか スキムミルクだと定番だろうし・・・」 ひとりでブツブツと 頭の中に浮かんだことを呟いている。 「そうね。ちょっと作って見ましょうか」 スクッと立ち上がった亜美に 「え!今から作るんですか?」 釣られて春奈も立ち上がっていた。 「ええ。春奈ちゃんも時間は平気でしょ? 何度もここに来る手間を省くために まずは実践してみましょう」 亜美はのんびり屋さんだと感じていたけど 真逆の行動派の人だったと理解できた。 テキパキと棚の中から 材料を用意して行くけど 「シマッタな。 肝心のコンデンスミルクが切れてたか・・・」 冷蔵庫の中に顔を突っ込んで そうボヤいた。
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