阿部《あべ》春奈《はるな》編

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よほどお腹が空いていたのか。 大きな金属バッドだったのに あっという間に1/3も食べちゃった。 「さあ膨れた。 牛乳持って来たから伝票にサインして」 ここでやっと仕事をし始めた。 持って来ていた牛乳瓶を 明宏自身の手で冷蔵庫の中に入れる間 亜美は奥に入って 大き目なハンコを手に持ってきて 「ハイ。ご苦労様。 帰りも気を付けてね」 伝票の束を明宏に手渡すと 「終わったら寄るから。 春奈ちゃんは?帰るのなら乗って行くか?」 「え?乗ってくって?」 「ああそうね。 この人横浜の方まで行くんだけど、 春奈ちゃんは? ついでに乗せてってもらいなさいよ」 亜美からも勧められた春奈も 「お願いしまーす」 断る言葉を忘れちゃった。
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