阿部《あべ》春奈《はるな》編

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__________________ _______________ ___________ 「お久しぶりー!」 「いらっしゃい春奈!!」 何年かぶりに会ったクラスメイトと ビールの中ジョッキを傾けて鳴らし 「ぶはー!美味しい!!」 「うん。うちのビールは美味い!」 2人で感想をいい合い あはは、と豪快に笑い合った。 「でも本当に久しぶりだね、春奈」 「そうだね。ここのところ忙しくてさ 毎年恒例のクラス会にも出られなかったし」 「この店に来るのも、初めて?」 カウンターの奥から 注文されたつまみを用意しながら訊くのは 高校のクラスメイトだった小杉敦子。 「そうだよ。小杉がバーをやってるって 訊いてはいたけどさ。 こっちにも帰ってなかったし」 その小杉に話しかけるのは阿部春奈。 2人が再会したのも3年ぶりくらいだろうか。
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