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「サトやヤヨは結構来るよ。
コバは今は奥さんだからね。
あまり顔を出さなくなったけど」
「そうそう!コバが唐木っちと
結婚したんだってね!
私、お祝いをまだ言ってないんだよね」
2人の共通の同級生の話題で
話が途切れることもない。
ほかのお客さんの注文をさばきながらも
小杉は春奈のお相手もしてくれる。
「そう言う春奈こそ。
その左手に輝く指輪は何よ!」
目ざとい小杉は
春奈の左手にハメた指輪に気が付いていた。
「ああ・・・・。これ?」
照れてるわけでもなく
恥ずかしがってるわけでもなく・・・・
「なにか・・・・、あった?」
ついそう訊いちゃうくらい。
それぐらい春奈が淋しそうに見えた。
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