阿部《あべ》春奈《はるな》編

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「うん・・・・・。 せっかく久しぶりに会ったのに 愚痴を言っちゃってもいいかな?」 話しにくそうに言って来る春奈に 「当たり前でしょ! 今日はとことん飲み付き合うわよ!!」 言った途端に奥に引っ込んで 「兄貴ぃー!店代わってぇ」 窓を開けて隣の実家に大声で怒鳴った。 出て来た小杉は満面の笑みで 迎えた春奈はキョトンした顔。 「・・・・・・・・ぷっ」 「あはは」 お互い視線が合えば 当然、笑い出しちゃっていた。 「友達っていいね。 ありがとうね小杉」 「なんのなんの。 深刻な話はちょっと待っててね。 兄貴と交代しちゃってからね」 パチンと片目をつぶった旧友。 その姿は高校生の時と変わってない。
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