那智《なち》伸子《のぶこ》編

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「お前ら、仕事はどうしたんだ」 休憩場に父親の小向も入ってきた。 鶏舎で待つも誰も来ないし 様子を見に来たようだ。 「父さん、この人 兄貴の恋人だったらしいよ」 「し!しの・・」 「忍さん!!」 慌てて同時に立ち上がるから 忍が後ろに蹴落とされそうに。 「ほぉ。幻のかい?」 目を見開き驚く顔が 幻とそっくり。 「・・・・・・・はい」 真っ赤になる伸子に 泡を噴きそうなほどの幻。 「兄貴のことが忘れられなくて うちまで追いかけて来たんだって」 「明宏クンのバイトの紹介だろ」 「明宏クンと亜美ちゃんには すべてお見通しだったんだよ」 にかっ!って満足げに忍は笑った。
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