第1章

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午後11時。Aからのメールを開き、俺は足早に近くの公園へと向かった。 アレが貰えるのを期待して。 B「どうしたんだ?こんな時間に。」 Aは小さな小包を持っていた。 A「あのね?渡したいものがあるの。」 やっぱり!アレだったんだ!!どうしよう!まだ心の準備が! A「これ……トカゲなの! 」 B「ふぇ?」 予想外の言葉に、情けない声を出してしまった。 A「名前はサンちゃん。この前親にバレちゃったの。」 ちょっと待て!何言ってんの!? A「私サンちゃんが好きなの!!異性として///」 Aは顔を赤くしてうつむいた。 A「だからお願い!サンちゃんを預かってて!?」 どうやら彼女は本気らしい。 あの可愛い小さな包みにはトカゲが入っているというのだ。 そう、つまり、 B「チョコじゃねーのかよ!!!!!」 こうして、俺のバレンタインは終わった。
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