0人が本棚に入れています
本棚に追加
すれ違う人は僕なんか目もくれず、どんどんと僕を追い抜いていく。
「え?」
誰かが僕の上を抜けていく。すり抜けたみたいだ。
「僕って、此処に居ないのかな」
訳の分からないことを言って、少し笑った。
「あ?あいつ休みかよ。つまんね」
「まったくだよ」
「お前らが言い過ぎたんだろ」
「んな訳ねーっての。日常会話だろ」
「はぁ……」
「あいつ、家出だって。制服だけとってどっか行ったらしいぞ」
「は?まじかよ」
最初のコメントを投稿しよう!