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もう一度、指先で耳殻をなぞり、やわらかい耳たぶをつまむ。
耳元から首筋へ指を走らせると、ひくりと震えて、またみじろぎする。
布団から尖った肩がのぞく。
そうだ、昨夜はセックスしたあと簡単に体を拭いて、そのまま気絶するように寝てしまったのだ。
透の裸なんて数えきれないほど見て触っているはずなのに、性懲りもなく欲情してしまう。
肩にキスをして、やさしく歯を立てる。
透は目覚めない。
寝顔を眺めながらつぶやく。
「透は、オレのこと大切にしてくれて、ハンサムで、さわやかで、きれいで、かわいくて、やさしくて、包容力があって、真面目で・・・・」
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