天然彼女と優しい狼さん

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それから一通りの妄想を終えて、ようやくふわりさんが作ってくれたふわっふわのホットケーキを食べた後、お互いの身支度を終えて出かける用意をする。 このお家には、私の出勤用のお洋服と休日用のワンピースの数着を置いてもらってて、いつお泊りをしても準備は万端になっている。 少しづつ自分の物が増えていく幸せに、私は大満足していた。 「花梨ちゃん、用意は出来た?」 寒がりなふわりさんは黒色のタートルのニットにデニム。それにコートとマフラーと防寒はバッチリだ。 この格好で車に乗るのだから、相当な寒がり屋さん。 対して私は、真冬の寒さは地元の村で慣れているからワンピースにタイツ、ピーコートのみだ。 村の寒さで鍛えられた身体には、防寒はこれで十分。
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