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「いつ見ても寒そうな格好だよね、花梨ちゃんの服装って」
私の服を上から下まで見つめると、肩を震わせて寒そうにしてる。
手はコートのポケットに入れっぱなしだ。
「全然、寒くないですよー。これくらい村の寒さに比べたらへっちゃらです。そんなんじゃふわりさん、私の村に来た時、寒さで凍えちゃいますよ」
まだ私の村に来た事のない彼。こんな寒さで凍えてちゃ1時間だっていられないかもしれない。
それに深い意味で言ったつもりはないのに、ふわりさんの顔は一瞬真っ青になり、そしてまた平常に戻った。
そしてポツリと一言。
「そうだよね……いつか行かなくちゃいけないよね。挨拶とかしなくちゃいけないよね……」
マフラーで口元を囲っているからくぐもって聞こえ辛かったから、もう一度聞き返すと「何でもないよ、もう行こうか」っと地下にある駐車場へと2人で向かった。
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