ふわふわり。2

天然彼女と優しい狼さん

「きっと素敵な旅行になりますよね？ねっ？」

そう問いかける私に首を傾けて穏やかに笑ってくれるふわりさん。
その彼の目の前にはアイスコーヒーがあり、私の前にはアイスココアがある。

旅行サロンから出てきた私達。
ふわりさんはスタッフさんに色々と話をしてくれて、私はそのたびにはしゃいでしまったから２人とも喉がカラカラだった。
だから休憩に近くにあったカフェに寄る事にしたんだ。

「それより、花梨ちゃんご家族には大丈夫？何て言って行くつもり？」

「ふふー。それは任せてください！ふわりさんは何にも心配しなくていいですよ」

私もふわりさんと同じ方向に首を傾けて彼の問いに答える。
その緩い行動にふわりさんの眉間に少しだけ皺が出来ていた。