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……いや、この話はここまでにしておこう。
今はそれよりも温泉旅行について、彼女のご両親にどう了解を得るか……
いや、了解を得るより行動に移すべきか……
この初めての旅行で、花梨ちゃんに『僕の隣に一生いてくれませんか?』っと伝えるべきか。
それからご両親に殴られる覚悟で会いに行こうか。
きっと花梨ちゃんなら喜んでくれると思う。
だって今だって僕が目の前にいるというのに、妄想の中の僕と何やら仲良くしている想像をしている彼女だ。
きっと、首を縦に振ってくれるはず。
「花梨ちゃん」
「ふわっ。は、はい、なんですか?ふわりさん」
やっぱり。僕に名前を呼ばれて一瞬で耳まで真っ赤になった。
きっと妄想の中の僕と甘い時間を過ごしていたんだろう。
こんな彼女を見ればしょうがないっとクスッと笑ってしまった。
あの人に混浴できる温泉を聞いておこうかな。
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