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今から154年前私は生まれた。裕福ではないがなに不自由ない暮らしができる家だった。
親は管理栄養士だったため、家庭料理はきちんと栄養が計算されていた。もちろん味もとても美味しかった。そのため外食をする気すら起こさなかった。
あ、1度だけ友人と外食をしてくると言ったことがあったがその時の母の顔は今でも忘れられない。何かに襲われるような顔を一瞬したがすぐにいつもの母の顔に戻り、お弁当を持たされた。母は私の身体を気遣ってくれているんだなと思い、それ以降外食に興味を持つことはなかった。
友人の誘いを断ることも多々あったが友人が怒ることは一度もなく、またいつものように誘ってくるので断ることに罪悪感を感じることはなかった。
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