episode 178 検証する道化 ①

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「こんな時間に……もしや征司坊ちゃまでは!」 来客にしては遅すぎると思ったか。 中川は玄関目がけて 一目散駆けて行こうとするけれど。 「まあ、待て」 とんだ早とちりだ。 「征司お兄様じゃないよ」 「ごめん下さい」 「ほらね」 玄関で挨拶する声。 僕には心当たりがあった。 「僕のお客様だよ――」
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