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上品なプレッピースタイル。
前髪を斜めに撫でつけて。
今日の凪は昨夜よりずっと素敵だった。
「そちらは？」
プライドの塊の女王様が
思わず声をかけてしまうほど。
理由は簡単さ。
「彼は有名新聞社の敏腕記者さん」
「敏腕かどうかは別として――波間風凪といいます」
僕に恋したからだ。
「つまりは――おまえの新しいパトロンってわけか？」
今にも歯軋りしそうな九条敬を横目に
皮肉屋の次兄が面白がるように鼻で笑う。
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