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―――火村 健斗
ガラガラ…
「おい、大丈夫か玲二」
「ああ…、なんとかな…」
瓦礫の中、オレと玲二はなんとか体を起こす
「でもよ玲二、木刀折れてんぞ。それにその傷大丈夫かよ」
「うっせぇバカ。そうゆうてめぇだって骨にヒビ入ってるんじゃねえのか?」
その時、強風と共に近くの壁が吹きとんだ
「何だ!?………剛毅!?」
吹き飛んできたのは剛毅だけじゃない 隼人も瑞希も桐弥もいる
オレと玲二は痛む体を押し、すぐさまみんなの所に駆け寄る
「おい!剛毅!瑞希!隼人!桐弥!大丈夫か!」
「あ、ああ…!相当やられたけどな…!」
剛毅と桐弥が起き上がるけど あきらかにオレと同じ骨にヒビが入ったような動きだろ
「ギリッ…!それにしてもなんて奴らだ…!俺達でも全く歯が立たないとは…!」
「この強さに一瞬の治癒力…、まさに本当の悪魔としか言いようがない…」
桐弥と隼人も起き上がるが 悔しさがにじみ出ている
「ねぇ…、どうして僕達がこんな目にあわなきゃいけないの…!」
その時、起き上がった瑞希の声に全員が注目する
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