100日研修

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「なぜミリィ様はあんなに寝起きが悪いのでしょうか。」 「マリィもミリィを産むまでは寝起きが悪かったね。」 つまり遺伝だと言う事か・・・。 「実のところ、別に楽しくて風呂に落している訳では無いのです。」 「毎朝の恒例行事だから、楽しんでいると思ってたよ。」 「ミリィ様は多少楽しんでおられる節が御座いますね。」 「そうだろうね、好きな人の腕に抱かれる数少ないチャンスなんだからね、それくらいは大目に見てあげてくれないか?」 別に、鞄より軽いし問題は無いんだけど、そのまま二度寝されるのはちょっと嫌だったりする。 そんな事を考えていると机からブザーの音が鳴った。 「今のは何だい?」 「ミリィ様に危険が迫った場合の合図です、少々失礼します。」 部屋に戻り、黒騎士の装備を身に着けて学校まで飛翔した。 すぐにミリィのクラスの窓から中に入り事態を確認する。 「何者だ!?」 「今から死ぬ奴に名乗る名は無い。」 懐からナイフを一本取りだして不法侵入者の男に向けて投げ放つ。 ナイフは男の額に深々と突き刺さった。 「姫、こちらへ。」 ミリィをこっちに呼んで教室の隅にかがませる。 「タケ・・・黒騎士様?」 「そこを動かないようにお願いします。」 ミリィの周りに魔力シールドを展開して教師を人質に取っている男に顔を向ける。 「バカな真似は止めて降伏すれば、命だけは助けてやってもいいかと思って居るのだが?」 「う、うるせぇ!!」 男は膝をがくがくさせて、顔全体で冷や汗をたらしていた。 「そうか、では選択肢だ、こいつみたいにスローナイフで死ぬか、人質を解放して助かるか、選ばせてやる。」 「ひゃぁっはっはっはっはっは!!こっちには人質が居るんだ!!」 「そうか。」 俺のつぶやきと共に男の額にナイフが突き刺さった。 ナイフが栓になっていて血が出る事は無い。 教室が血の海にならない事だけが救いだ。 「教師、状況の説明をしろ。」 「はっ!急に数人の男が乗り込んできて私とミリィ姫様を人質にとり、残りの数人はどこに行ったのかわかりません。」 「解った、俺はその数人を探しに行く、お前達は教室から出るな。」 廊下に飛び出して走りながら気配を探すが、学校は人が多いから中々見つける事が出来ない。 「お困りかな?」 「テロリストを探してるんだ。」
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