100日研修

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死体を校長室に転がした。 「な!?」 「なるほど、手引きをしたのはお前か・・・。」 学校の結界を抜けてきた時点でおかしいと思った。 結界に引っかかって警報が鳴れば授業が続いている筈が無いし、こうも簡単に人質が取られるはずもない。 「な、何のことやら解りません。」 「どっちにしろお前の人生は終わりだ。」 王族二人と教師二人を人質に取られた責任と、敵の侵入を許してしまった警備の甘さの責任を取らされたら懲戒免職程度では済まされない。 「くそっ!」 校長は机の引き出しから銃を取り出して俺に突き付けた。 「こうなれば貴様も道連れだ!!」 校内に銃声が響き渡り、俺の眉間には銃弾が突き刺さった。 衝撃で頭が後ろにのけぞる。 「ははは!やったぞ!!」 「そうか、良かったな。」 帽子に突き刺さっている銃弾を抜いて床に捨てる。 「な!?なぜ死なん!!」 この程度で死んでいるなら既にこの世にはいないだろう。 剣に火を纏わせて両腕を切断した。 「連行だ。」 首に縄を付けて引っ張る 途中で死んだとしても、俺個人の中では死刑確定なので問題ない。 王城まで死なずにいられれば牢屋で死ぬ事はまずないだろう。 「それで連れて帰ってきたわけだね?」 「はい、ずっと学校に置いておくわけにもいきませんので。」 「その通りだね、それじゃ尋問は君に任せよう。」 テロリストを尋問室に投げ込んで扉を封鎖した。 3日くらいしたら様子を見に来てみようと思う。 「ん?尋問は終わったのかい?」 「ただいま熟成中でございます。」 執事服に着替えて執務室に行くと国王は紅茶を飲んでいた。 「熟成?」 「腹を空かせている所に食料を持って行けば素直に答えてくれるのではないかと。」 「なるほどね、君にしては随分と平和的じゃないか。」 「共食いでもしていなければ、成功するでしょう。」 「折角君を見直した私の気持ちを返してくれないかな?」 見直した気持ちと書いた紙を国王に提出した。 「はぁ・・・。」 盛大な溜息を吐く国王に笑顔を返し紅茶を淹れて椅子に座った。 「ミリィは無事だったかい?」 「かすり傷の一つくらいはあるかも知れませんが、命にかかわる様な事にはなって居ないでしょう。」 「かすり傷の代償が断食とは、彼らも運が無いね・・・。」 殺されないだけましだろう。
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