使い魔と書いて奴隷と読む

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「それじゃ、俺達は帰るから、死なない程度にこき使ってやれよ。」 「た、タク坊、物は相談なんだが・・・。」 「俺じゃなくて奥さんに相談した方が良いんじゃないか?どうせあれでしょ?下界の女の子と湾内とラブしちゃった感じでしょ?俺からは何も言わないから奥さんに正直に話した方が良いって。」 神様たちはそんな会話をしながら帰って行った。 「さて、契約を済まさないとな。」 「イエス!サー!!」 右腕の肩の所に契約紋が浮かびそうになったが、足の裏に変更させた。 「なんで足の裏?俺そっから出てくるんだよ?なんで足の裏なの?」 「貴様如きくそ虫が立って現れようなんて100年早い、毎回踏まれながら現れろ。」 「なんで毎回踏まれながら登場しなきゃならないんだよ!」 「俺も貴様のようなくそ虫を毎回踏まなきゃならんのを我慢してやると言っているんだ、むしろ現れた時の第一声が『私如きくそ虫を踏んで頂き、ありがとうございます。』以外だったら殺す。」 とりあえずくそ虫をしまって牢屋を出た。 「まずは国王に紹介しておかないとな・・・。」 国王に謁見の許可をもらって謁見の間へと入る。 「タケル君、なぜ謁見なのかな?私たちはもう家族も同然、今更こんな堅苦しい形をとらなくても良いんじゃないかな?」 「此度は私共のどれ・・・使い魔を紹介したく思いまして。」 「へぇ、タケル君もついに使い魔を手に入れたのか、どんなのを使い魔にしたんだい?」 「くそ虫でございます。」 「私如きくそ虫を踏んで頂き、ありがとうございます。」 「「「」」」 国王はドン引きしていた。 両隣のアリサとミリィもドン引きしていた。 俺も言わせておいて何だが、究極にドン引きした。 「あ、ああ・・・まぁあれだね、色々大変だとは思うけど、仲良くするんだよ?」 「立てくそ虫、国王陛下に五体投地でご尊顔を拝ませてもらえた感謝を表せ。」 くそ虫は俺に言われた通り五体投地を行う。 「頭が高いぞくそ虫!もっと床に頭をめり込ませろ!」 「無理だよね!?こんな大理石のオリハルコンコーティング制の床に頭めり込ませるとか、俺死ぬよね!?」 「失礼しました、こちら私の使い魔のシェシェムハジャこと、くそ虫でございます。」 「シェシェムハジャじゃねぇよ!シェムハザだよ!!」 「シェムハザ!?堕天使の総統じゃないか!」
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