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「国王様、このくそ虫は『だ』と『て』の間に『め』が入るのでそのように慌てなくても大丈夫でございます。」
「誰がダメ天使だ!!」
「貴様以外に天使は・・・いや、ここには天使などいない」
「何で言い直すんだよ!俺一応天使だからね?堕天してるけど。」
「貴様はくそ虫だ、どうせ飛ぶ時もブンブン音がするのだろう?」
「しねぇよ!!」
「汚物をまき散らしながら騒音を立てて飛ぶんだろ?」
「いい加減泣くぞ!?」
「勝手に泣け、ただし涙も鼻水も涎も貴様の体液の一欠けらでも床に落としたら私刑だ。」
「まぁまぁ、それでその堕天使シェムハ「くそ虫でございます。」シェム「くそ虫でございます。」くそ虫さんとはどこで出会ったんだい?」
「はい、昨日捕らえたテロリストの様子を見に行きましたところ、この者がテロリストを殺害しておりました。」
「それじゃ尋問はできなかったのかい?」
「このくそ虫が元締めであり、目的は国王陛下の殺害、理由はこのくそ虫がアリサ王妃殿下に恋をしたためでございます。」
「ちょ!本人がいる前で言うなよ!恥ずかしいだろうが・・・。」
「それじゃ、特に世界をどうしようとかそういう事は無いんだね?」
「まぁ、もし有ったとしてもすでに私の使い魔になってしまったので、野望は潰えたのと同意かと。」
「まぁそうだね、タケル君が主じゃ世界征服なんてね。」
できない訳じゃない、やらないだけで。
「とにかく、国王陛下と王妃殿下に横恋慕したこのくそ虫がテロリストを使ってミリィ様とマキ様のご子息様を人質にお二人の結婚の破断、乃至国王陛下の殺害が目的であると思われます。」
「それで?処分はどうするんだい?」
「お望みとあらば、天界の神に差し出すのもよろしいかと。」
「その場合はどうなるんだい?」
「消されます、消滅とか処刑とかそんな生ぬるい物ではなく、堕天使シェムハザという概念が初めから存在しなかった事になります。」
「天界にはそんな怖い人がいるのか・・・。」
「この世全ての概念を司る神だと言っておられました。」
「ふむ、それなら君の使い魔として、頑張ってもらおう。」
「ではその様に。・・・くそ虫、まずはトイレ掃除だ、舐めても大丈夫なくらいきれいに磨き上げろ。」
「まじかよ!?この城には便器舐める奴がいんの!?」
「終わったら舐めて確認しろ。」
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