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「はっはっは、私はできる男だからね、今日の分の仕事はもう終わっているよ。」
うざいわー、究極にうざいわー・・・。
「そうそう、タケル君の事だがね、もし彼に復讐をしたいのなら覚悟するんだね。」
「あ?」
「体調不良で自殺しようとした彼の邪魔をしたら、一晩で国を完全なる壊滅に追いやった事が有るんだ。」
何だそりゃ?
「彼は八つ当たりだと言っていたよ、余程自分の計画を邪魔されたのが気に入らなかったんだね。」
「そりゃおっかねぇな。」
本当にぞっとしない話だ。
一晩で国が壊滅?一体何をしたらそんな事ができるのか・・・。
「イシュタールとこの国の間に草すらも生えていない荒野が広がっていただろう?実はあそこにはちょっと前まで広大な森が広がっていてね、更にその森の中には国があったんだ。」
「は?森?」
「そう、森林国家ダルメルって国があそこには有ったんだ。」
申し訳ないが、現実を直視した後だと妄言にしか聞こえない。
だってしょうがないだろ?本気で雑草すら生えてない場所にちょっと前まで森が有ったなんて誰が信じられるよ?
「タケル君が八つ当たりで滅ぼしたのがその国でね、しかも死者はゼロだ。」
「何それ?植物だけを消したって事か!?」
「違うね、人間以外を消し飛ばしたんだ、地面の凹凸すらね。」
それはつまり、空間事消滅させたに等しい、そんな事ができるのは神か魔王か、覚醒した勇者位なものだろう。
本当に何なんだあのご主人は、明らかに人間の枠を出ている・・・。
「それで、最初の言葉に戻るけど、彼に何かしら手を出そうと思うのなら、覚悟した方が良い。」
手なんか出せるわけがねぇ、空間事切り取って消滅させるようなやつを相手にするなんて、それこそ命がいくつあっても足らねぇ。
「ショムハザ、風呂の掃除は終わったのか?」
いきなりご主人がやってきた
「さて、私は自室に戻らせてもらうよ。」
「監視役、お疲れ様でございました。」
頭を下げるご主人に手を振って国王は出て行った。
「シェムハザだっての!!何?お前らわざと間違えてんの!?いじめ!?」
「庶務っていうのはだな、様々な業務を一手に引き受ける仕事だ。今のお前にピッタリだろ?」
「堕天使の総統、つまり社長の俺が庶務!?」
「堕天使などどうでも良いが、ここでは貴様が一番下だ、便器にも劣るくそ虫だ。」
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