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「では、私が勝った暁には、貴方を私の下僕とします。」
「良いだろう、その言葉、忘れるなよ?放課後が楽しみだぜ。」
ホモ男はふんと鼻を鳴らして自分の席へと帰って行った。
「大丈夫なんですか?」
「何の心配をされているのか、少々解りかねます。」
その後、放課後までミリィが話し掛けて来る事は無かった。
そして放課後。
「おい、決闘の時間だぞ。」
「左様でございますか、場所はどちらで?」
「着いて来い。」
発展場に連れて行かれたりしないだろうな・・・。
着いて行った先は訓練所だった。
立ち合いにはミリィのクラスの担任。
「これよりタケル・シノブチと「クチンッ!」の決闘を始める。」
相手の名前が呼ばれる瞬間、ミリィがくしゃみをした。
「はじめ!」
ホモ男は剣を抜いて俺に切りかかってくる。
「そう言えば武器を持ってなかったな。」
ま、あれを奪えばいいか。
迫りくる剣を掴み、ホモ男を振り解いて奪い取った。
「さて、三枚卸か?千切りが良いか?微塵切りもお勧めだぞ?」
ホモ男は腰を抜かしてリングの端まで這って行った。
俺は剣を投げ捨ててホモ男の頭を掴み、リングの中央まで戻ってきた。
「ここで降参すれば、痛い目には合わないと思うが、どうする?」
「・・・・・・。」
そうか、降参はしないか。
俺はホモ男の頭をそのままリングに叩き付け、また持ち上げる。
「ここで降参すれば、これ以上痛い目を見ないで済むと思うが、どうするんだ?」
「こ、こうさぶっ!!!」
何かを言おうとした瞬間に俺はホモ男の頭をリングに叩き付けた。
「ここで降参すれば、これ以上痛い目を見ないで済むと思うが、どうするんだ?」
「降参します!!」
鼻がつぶれ前歯が全部砕け、俺に掴まれていた髪の毛は全部毟れてしまった。
「勝者タケル・シノブチ、敗者への要求は何だ?」
「俺の下僕として、世界中を旅して世界樹を探し出してもらおう。」
翌日からホモ男は学校に来なくなった。
お城に帰る馬車の中で、俺はミリィにお礼を言われた。
何でもあいつはミリィに付きまとい、大変迷惑をしていたそうで、いなくなって清々したそうだ。
「俺の死に場所を探してくれて、ミリィに迷惑がかからなくなって、一石二鳥だな。」
「まだ死ぬつもりなんですか?」
当然だ、俺はその為に世界樹を探しているのだから。
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