学校生活

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下着の丸見えな体を隠し赤マントが蹲る。 「邪魔。」 俺はそれも蹴りでどかして奥へと進んだ。 「炎帝を良くも辱めてくれたな!!」 黒いフードの男が現れたが、俺はもう戦闘する意欲もなく、その横を素通りして通り過ぎ様とした。 「どこへ行く!?」 「さっさと帝王殺して帰る。」 「させると思うか?」 「辞めさせたければ世界樹を持ってこい、そうしたら死んでやる。」 俺を掴もうとして延ばされた腕を逆につかんでそのままへし折った。 そしてそのまま背を向けて歩き出した。 残りの4人は帝王と一緒に謁見の間に居た。 「貴様の今までの戦闘を見せてもらった。」 「そうか。」 真ん中にいた銀色フードが前に出てきた。 「貴様の目的は何だ!?」 「世界征服、大人しく国を明け渡せば死人は出ないが、どうする?」 俺は銀色フードの後ろで玉座に座っている帝王に視線を向けた。 「明け渡すと思っているのか?」 「あんまり人は殺したくないんだが・・・。」 銀色フードの体に手を当ててそのまま心臓を抜き取った。 銀色フードの胸から手を引き抜くと、銀色フードはそのままそこに崩れ落ちた。 「次はそこの白フードだ、頭をもぎ取ってやる。」 帝王は顔を真っ青にして玉座に座ったままだ。 白フードは剣を構えて臨戦態勢。 他のフードたちもやらせはしないと呪文を詠唱して待ち構える。 「二人目だ。」 俺の声が聞こえたのは白フードの後ろから。 「え?」 それが白フードの最後の言葉だった。 ブチブチと言う音とともに白フードの首がもげて床に落ちた。 赤い噴水がそこに出来上がった。 「まだやるか?今明け渡せばこれ以上殺さないぞ?」 「解った、しかし条件がある。」 帝王を見つめながら先を促す。 「私の娘だけは、殺さないでやってくれ・・・。」 「この国は俺の物になったが、俺は忙しいから国の管理はお前がやれ、反旗を翻すのも勝手だが、その場合はこの国を地図から消してやるからな、覚悟して挑めよ?」 結局死者2名と重傷者1名、股間を蹴り上げられて気絶した者が多数と城門と国の入り口の門が全壊という犠牲者の少ない侵略になった。 「俺が来た時は持成せよ?」 俺はそれだけを言い残してその場を去った。 後ろからは何だったんだ?と言う声が聞こえただけだった。
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