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「次は魔法実技ですね。」
「そう言えば、もうじき使い魔を呼ぶ儀式の時期ですね。」
「あ!そうでしたね!楽しみですね。」
「楽しみなのはミリィ様だけでございますよ、私は生徒ではございませんので、授業には参加できません。」
いつもの様に更衣室の前でミリィを待って、訓練所への道すがら髪を結ってやる。
「今日はお団子にしてみました。」
「これはかわいいですね♪私、タケルさんに髪を結ってもらうのが楽しみなんですよ?」
「左様でございますか。」
長い髪の毛を無理矢理お団子にしたものだから、後姿は金色のミッ○ーマ○スの様だ。
「猫に飛びかかられそうですね。」
「え?」
「髪の毛がネズミの耳の様だと言っただけでございます。」
「そうですか?かわいいですか?」
「とてもよくお似合いかと。」
「えへへ///」
授業が始まり、ミリィは舞台の上に上って行き、試合相手に負けて戻ってきた。
「くっそ弱いでございますな。」
「少しくらい慰めてくれてもいいんじゃないですか?」
「慰めようにも、良かったところが見つかりません。」
「追い打ちはやめてください!」
「相手の魔法に臆することなく飛び込んでゆくその勇敢な姿、私、感服いたしました!」
訳:避けも防ぎもしないで相手の魔法に突っ込むなんて無謀にも程がある、俺には真似出来ねぇよ。
「ちゃんと良い所も見てくれているじゃないですか!」
「ミリィ様は純粋で素直にございますな。」
訳:お前は単純でちょろくて助かるわ。
「珍しく随分私を褒めますね?」
「対訳が御座います故。」
「素直に褒めて欲しいです。」
「褒められる位の事をするまでお預けでございますね。」
「私の専属執事は厳しすぎです・・・。」
「他の者が甘やかし過ぎているだけでございます。」
「私は褒められて伸びるタイプなんです!」
「左様でございますか、それではこれからはそのように。」
3時限目、国語
ミリィは俺の隣に立って教科書を朗読していた。
そして俺は、どうやってミリィを褒めるかを考えていた。
「~~~~~~~~~~でした。」
「よし、そこまでで良い、座りなさい。」
「流石はミリィ様、先ほどの朗読は素晴らしい物でした。」
「ありがとうございます。」
「もう国語に関しては私が教える事は何もございませんね。」
「え?」
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