0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
いつも君がそこにいた
春になるといつも僕に微笑んでくれた。何故かなんて僕にはわからない、だけど春も夏も秋も彼女は僕のそばに居てくれたんだ。
静かに、優美に、朗らかに、ただただそこにいた。
冬だけは君がいない…君がいない朝はひたすら寂しくて、空を見上げるんだ。あの雲の形、まるで君みたいだ、なんて思いながら見上げる。
ああ、早く春にならないかな、早く君の笑顔が見たい。早く早く
でも、今年の春も来年の春も再来年の春も、君がいてくれる確証なんてないんだ、だけど僕はいつまでも君を信じている。いつも生命を繋げて、春にはいつものように僕の隣でそっと微笑んでくれるんだ。
朝になると君がいる、それだけで僕は……
最初のコメントを投稿しよう!