第一章 家出

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「まあ、 全部探せるとは思っていないよ……それだけ依頼があるということね。 ノルマも考えていないけど、働いていないと追い出すよ」  のんびりとした塩冶は、眼鏡で隠しているが、綺麗な顔をしていた。 優しい笑顔で皆騙されているが、結構、人使いは荒い。 「塩冶も、働かないと、叩き出すよ」  冷たい表情の桐生は、スーツを着て接客していた。 これが、女性陣にウケている。 「はいはい」  塩冶は、細いので小さく見えるが、結構身長が高い。 しかも、趣味が筋トレなので、着痩せしているが、脱ぐと凄い。 塩冶は、梯子を軽く飛び降りると、地面に着地していた。
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