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「芽実さん、
チョコチップのクッキーを焼きたいのですが、
材料使ってもいいですか?」
チョコチップと言ったのだが、
他にもオレンジや、アーモンドなどあれこれ持ってきてくれた。
「琥王君、甘党だからね」
芽実は、他にココアなども持ってきた。
「秘蔵のレシピを伝授しましょうかね」
芽実が、横で鼻歌を歌いながらクッキーの準備をしていた。
明日のパンは大丈夫なのだろうか、
俺が慌てると他のスタッフが準備していた。
「一弘君、どこに行っても帰っておいで、息子だからね」
「はい!」
帰れる場所があるということは、心が優しくなれる。
俺は、ここに居てもいいのだ。
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