第三章 失踪

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「お疲れ様でした!」  自転車の利点は、結構大量に荷物が運べる。 焼いたクッキーや、パンを箱に詰めると後ろに括り付けた。  月が大きい。 自転車を走らせていると、後ろを付けられている気がしていた。  轢き逃げされるのにも、慣れてはいるが、 パンとクッキーは修復できない。 思いっきりペダルを漕ぐと、マンションを目指して近道に入った。 そこで、急加速してきた車が、真後ろにきていた。  パンとクッキー、 俺は、自転車ごと飛ぶと塀の上に着地した。 塀の上が平であったので、そのまま走る。  車は、轢き逃げは諦めたようであったが、 エアガンのような物を窓から出した。
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