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琥王は、俺を探しているのか、電車の中を見回していた。
俺は、今日は隣に座った人物が大きかったので見えないのだろう。
このまま、静かに眠っていたい。
紙袋を抱えて眠ろうとすると、
同じ学校の制服で、ネクタイの色から同学年と思われるが、
知らない奴が前に立っていた。
顔を確認したが、見覚えがない。
でも、どこかで会ってきる気もしている。
心臓の辺りが、ざわざわとする。
誰だったかな。
目を閉じて、記憶を反芻してみる。
自分の教室ではない、琥王の方には居たのだろうか。
知らないのか?知っているような気もする。
そのまま眠っていると、声が聞こえていた。
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