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「薬師神は、修学旅行は行かないのだよね。
琥王も行かないのか?」
「行かない」
俺は、学校の行事に参加していなかった。
両親がいない事は、周囲も知っているので、行事に無理強いをしなかった。
俺も参加しようと思っていなかった。
「それでは……つまらないよね」
俺がいても、いなくても大差はないであろう。
しかも、よくよく場所を聞いてみると、
最近、人探しで行った場所でもあった。
修学旅行は、海外にでも行くのかと思っていた。
「薬師神は、修学旅行中も変わらず、学校と森のくまだよね」
「それが、そうもいかなくて。
森のくまの店長の芽実さん。母方の祖父母がまだ健在でさ。
挨拶に行ってくる」
養子になるので、挨拶をしてくる。
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