第一章 過去からの手紙

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「ええ、薬師神、いないの?」  琥王が、かなりがっかりしていた。 「日々、パン食べ放題だと思っていたのに」  パンが目当てであったか。 「じゃ、金曜の夜から、土曜、日曜にかけて行ってくるよ」 「ええ、土日いないの」  では、いつ行ったら良いのだろうか。 「……いつ行けばいいの?」  琥王が、嬉しそうに笑っていた。 「冗談だって。 そんなに遠いのか、金曜の夜からか、夜行も楽しいよね」  知らないうえに、 突然、爺さんやら婆さんが増えても、全く楽しくなかった。  授業が始まるので、 琥王は自分の教室へと帰って行った。
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