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「……消えたよ。確認するか?」
「いや、いいよ」
天満は、日に焼けた顔で楽しそうに笑っていた。
「ここで、薬師神の服を脱がせていたら、
又、騒ぎが起こるって」
想像して、笑っているらしい。
図書館は、校舎と別棟になっていた。
かなりの蔵書量で、研究室や半個室なども備えていた。
ここで、受験勉強している連中もいる。
図書館に入ると、
司書の先生には、俺達が行く事が事前に連絡してあった。
そうでなければ、授業中に出入りできない。
適当な椅子に座ると、俺は眠りに入ろうとした。
しかし、天満も横に座っていた。
「大変だよな。中学から家の手伝いだろ。それに今も、だろ。
親がいないと辛いよな」
これは嫌味なのか、それとも、そのまま捉えていいのか。
それとも、無視して眠るか。
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