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周囲はまだ寝静まり、新聞さえも配達されていない。
早朝のえんきり屋、
バイトに向かう俺と、パン屋で修行しているえんきり屋の店員の桐生は、
待ち合わせて、森のくまというパン屋に向かう。
日も登っていないのに、朝と言うのかは疑問であるが、
微かに空の端は明るい。
俺は、
薬師神 一弘(やくしじん かずひろ)高校二年生。神憑きであった。
それも、訳あって六人の神が憑いている。
七人の神が揃うと世紀末がやってくるとされ、
俺は神を揃えたくない連中に、殺されかかることが多い。
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